卒業の時、知念さんはどんな想いだっただろう。
明日、私は高校を卒業する。
以前も多分書いたけど、私はダンスをやっていて将来の進路もその道に進もうと考えており、学生時代のほとんどがダンスメインで学校が疎かになった時 (知念たちほどの生活ではないが)もあって。
その時々の年齢にしては大人の世界も知っていたし、だいぶ大人びた可愛くない子供だったと思う。
学校の友達や空間だけが私の世界ではなくて。
学校の友達と遊ぶより、ダンス。
ずっとそんな生活だったけど、まったく不満もなかった。
私とはまったくスケールは違うから比べるのは申し訳ないが、知念さん達も学生だけではない一面にも大きな世界があって。
遊んでいるどころか学校に毎日行く暇もないような生活で。
彼らは、なんで高校に行ったのだろう。
卒業した時、その3年間をどう思ったんだろう。
いざ自分がその状況に置かれると、何かが少しだけわかった気がする。
知念さんが昔インタビューで「高校には行かなくてもいいんじゃないか」と言っていた。
芸能界でやっていくのだから、その道を極めた方がいいのではないか。
それでも知念さんは結局高校に行くことを選択して。
もしかしたら知念さん達は、「芸能界」という世界しか知らないから。
世界を広げるための高校生活だったのかな。って。
仕事の休みには学校があって。
仕事が入れば学校なんて全然行けなくて。
何もない休みなんて高校3年間にあったのだろうか。と心配になる程。
それでも、
「楽しかった。行ってよかった」
そう言える高校生活だったんだなって。
満足に通えなくとも、少ない時間でも何かを得られる高校生活だったのなら、その3年間は全く無駄ではなかったんだなって。
直接は関係ないことでも、いつか必ず役に立つ。
私にとっての高校3年間もそんな自分の身になるものだったか。
振り返っても答えは出なくて。
全然実感も湧かなくて。
それでも、思い出すのは楽しいことばかりで。
なんでだろう。辛かった事、嫌だったこともたくさんあったはずなのに。
あぁ、もしかしたら知念さんもこうだったのかな。
この3年間は身になっていただろうか?充実していただろうか?
実感なんて湧かない。
なのに、楽しかったな。
今はそれだけ。でもいつかそんな思い出が頑張る糧になって、自分を支える柱になって。
今以上に大きな存在になっていくんだろうな。
「意味のあるものにするかしないかは自分次第」
知念さんはきっとこう思いながら、勉強も仕事も全力で楽しんでやってこれてるんだろう。
高校で終わりじゃない。やっとスタートだなって。
だから私も今、寂しさよりもこの先へのワクワクの方が大きい。
いつか、高校生の経験がどこかで生きるかもしれない。
そんな日のために、今はこの想いを大事にしまっておきたいと思う。
(少々センチメンタルな気持ちで書き始めたから本当に何が言いたいのか分からなくなったごめんなさい)
李々華